シャンプー中、いろんな考えがふわっと浮かんでくる。忘れていた大切なことをふいに思い出したり、授業の新しいアイデアを思いついたり。すぐに書き留めたくなるけれど、頭も手も水びたし。終わった頃には忘れてしまうこともしばしば。
脳がひとりでに動き出している不思議な感覚。まるで、無意識の世界にアクセスし、必要な情報やアイデアを湧き上がらせているみたい。さらに、そんな状態から生まれた考えや気付きは、机に向かってじっくりと考えるときもはるかによいものだったりする。意識的にエンジンをかけ続けるフル稼働状態の脳ではできない「すご技」だ。
今の子どもたちは、ぼおっとしながら想像をめぐらす時間、どれだけもてているかな。しなければいけないことだらけ、考えなければいけないことだらけの学校は、脳が常にフル稼働状態。家庭までそれらでいっぱいにしてしまわないように、意識していきたいな。子どもこそ、ぼおっとする時間から生まれる学びは、きっとすごく大きいから。