絵本で楽しむ子育て

~「ことば×体験」で、子どもたちの心に「ことばのたね」を育てよう~                          by michi

子どもが話したくなるように

 子どものことを知ろうとして、親の聞きたいタイミングで「今日は楽しかった?」「いいことあった?」などと聞いてしまう。すると子どもは、「うん」「楽しかったよ」と一言返事で返してくることが多い。続けて「何が楽しかったの」などと聞く。まるで一問一答。面接のようになってしまう。それは子が話したいタイミングではないからだと今更ながら気付いた。

 よく考えたら、自分だってそうだ。家事で忙しいとき。他の考え事で頭の中がぐるぐる回っているとき。子どもが親とじっくり話したいといろいろ尋ねてきたら、きっと同じ反応になる。子どもならなおさら。

 子どもが話したいタイミングをキャッチする。子どもが話したくなる場を作る。

 ゆったりした食事時間をつくる。親があえて暇そうに見せる(テレビをみながらげらげら笑ってくつろいだり・・・。忙しい中だとこれがなかなか難しいけれど、効果絶大)一緒にお風呂に入る。一緒に散歩する。習い事の送り迎えの車の中。

 子どもが話しかけてきたら、心の中で「きたきた」とガッツポーズ。相づち・共感で、さらなる子どもの言葉を引き出す。回りくどいようだけど、それが一番我が子の心を理解できるから不思議。それって、魚釣りに似ているなとふと思った。釣ろうと思って糸を垂らした瞬間に話しかけても、魚(子ども)はまだ水の中を泳いでる。針に魚(子ども)が食いつきたくなるように、環境を整えて待つ姿勢が大切なのかなと思った。