絵本で楽しむ子育て

~「ことば×体験」で、子どもたちの心に「ことばのたね」を育てよう~                          by michi

小学生を読書好きにする大作戦!

 我が子が読書好きになってほしいなあ。そんなふうに思っている方は多いことでしょう。「図書館に一緒に行くといいよ」とよく言われますが、そもそも、本があまり好きでない場合、図書館にもあまり行きたがりませんよね。

 そんなとき効果的なのが「リビング図書館作戦」です。

 

 まず、親が図書館に行って、その子が好きそうな内容の本を10冊ほど借りてきます。(この10という数字も大事。置いてあってぱっと一目で見渡せる量がよいです)

<作戦ポイント①>

 本があまり好きではない子ほど、子どもにとって敷居が低く、読んでみたくなる本を選ぶことが大切です。科学漫画シリーズや表紙がきらきら光っている本、○○シリーズ、クイズもの、恋愛もの、魔女もの、怖い本など、いろんなジャンルをまぜるとよいです。

<作戦ポイント②>

 一つのシリーズは、1,2巻までにとどめます。1巻を読んでおもしろければ、2巻も読める。でも3巻は図書館に行かないとない。この案配がとても効果的。気に入れば、子どもが図書館に行って借りたくなります。また、1シリーズ2冊までなら、10冊の中に5種類以上のシリーズを入れられるので、気に入るものに出会う確率が高まります。

<作戦ポイント③>

 2週間、リビングに置いておき、1冊でも子どもが気に入れば、大成功!気に行ったシリーズは3,4巻を借り、残りはまた別の本を入れて10冊程度借りてきます。全然見向きもしない本もきっとありますが(ほとんどかもしれませんが)、あっさり返しましょう。そして、「次は何を選ぼうかなあ」って、我が子との駆け引きを楽しんでみてください。けっこう面白いですよ。

<作戦ポイント④>

 リビング内の本を置く場所も大事。リビングにあるその他の本と一緒に置かない方がよいです。子どもがよく座る場所(ソファー横など)、子どもがよく見る場所、子どもが必ず通る場所など、一番目立つスペースに10冊の本置き場を作りましょう。

<作戦ポイント⑤>

 本があまり好きでない子の場合、どうしてもゲームやテレビの誘惑に負けてしまいます。テレビやゲームの時間を決め、それらの時間を使い切って、もう何もやることがない状況を作ることも大切です。「何もやることがない。ゲームはもうだめだし、本でも読むか」となれば大成功!ちなみに、ゲーム好きな子の場合、「もっとゲームをしたかったら、ここにある本を読んだ時間だけ、「ゲームができるチケット」をあげるよ」も、本の世界に入るきっかけになります。

 

「リビング図書館作戦」よければ、ためしてみてくださいね!